風光明媚な島の景観

多島海と侵食によってできた(※)ケスタ地形に代表される(※)褶曲(しゅうきょく)構造。その地質・地形が現在の天草の景観をつくりだしています。
※ケスタ地形:スペイン語で斜面の意味。傾いた地層が風化・侵食により急な斜面と緩やかな斜面を形成している地形のこと。
※褶曲構造:地層が周りからの強い圧力を受け、しわのように曲がること。

地形を海から眺めるのもオススメ

天草の大小の島々と、どこまでも碧い海が織りなす絶景は必見もの。船舶でのクルージングを利用して、海からの景色を眺めるのもオススメです。
せんがんざんてんぼうしょの写真

(28)千巌山展望所(せんがんざんてんぼうしょ)

千巌山の山頂からは大矢野町方面の眺望が開け、天草五橋が一望できる絶好のビュースポット。真っ青な海に約5,000万年前の白い白岳層から成る大小の島々が浮かぶ、風光明媚な多島海の景観が楽しめます。
【所在地】上天草市松島町
【天草誕生のストーリー】第4章
せんがんもりだけのがけとだごいしの写真

(29)千元森嶽の崖とだご石(せんがんもりだけのがけとだごいし)

松島有料道路知十(ちじゅう)インターチェンジ付近の国道324号の山斜面に、この一帯に分布する白岳層(しらたけそう)の厚い砂岩が帯状に露出しています。これが千元森嶽の崖です。だご石は高さ約30メートルの岩場の上に鎮座する巨大な岩で、地元の人は「だご石様」と呼び、大切に祭っています。
【所在地】上天草市松島町
【天草誕生のストーリー】第2章
いわいぐちかんのんのたきときょうらぎそうのこくしょくでいがんの写真

(30)祝口観音の滝と教良木層の黒色泥岩御所浦前島の地層と化石(いわいぐちかんのんのたきときょうらぎそうのこくしょくでいがん)

教良木ダムに注ぎ込むなめ滝で、白岳層(しらたけそう)の砂岩の上に直線的に流れています。滝に近づくと大小の(※)ポットホールが見られます。ダムのほとりには、教良木層の黒色泥岩が露出しており、ダムの不透水層になっています。教良木層の模式地周辺で最も露出の良い露頭です。※ポットホール:川底や川岸の岩石の上にできる円形の穴のこと。
【所在地】天草市松島町
【天草誕生のストーリー】第2章
たかぶとやまてんぼうしょの写真

(31)高舞登山展望所(たかぶとやまてんぼうしょ)

国道から高舞登山展望所までの道路脇では、白亜紀と古第三紀の両方の地層が観察できます。展望所では、松島(まつしま)から大矢野(おおやの)にかけて、天草五橋の東側に多島海の景観が一望できます。大矢野にあるかつて活動していた火山、飛岳(ひだけ)・柴尾山(しばおやま)・大矢野岳などを確認できるスポットです。
【所在地】上天草市松島町
【天草誕生のストーリー】第4章
うしぶかおおしまの写真

(33)牛深大島(うしぶかおおしま)

牛深地域から見える景観の中で最も大きな島です。島の海岸には姫浦層群(ひめのうらそうぐん)が露出し、絶滅したカキ化石や貝類化石などが産出しています。1974年に島の住民が集団移転し、現在は無人島となっています。
【所在地】天草市牛深町
【天草誕生のストーリー】第1章
からすとうげてんぼうしょの写真

(34)烏峠展望所(からすとうげてんぼうしょ)

東は九州山地、西は天草諸島、その北西には雲仙普賢岳まで一望できる360度パノラマの景観。日本列島の成り立ちを知ることができる貴重な場所です。広場に野外展示されているアンモナイトは、この場所がかつて海の底だったことを物語っています。
【所在地】天草市御所浦町
【天草誕生のストーリー】第3章
みょうけんうらの写真

(35)妙見浦(みょうけんうら)

天草西海岸は20~80メートルの海食崖(かいしょくがい)が連続しています。それを代表するのが国指定名勝の妙見浦です。象が海に向かって歩いているように見える穴の口岩は、トンボロと呼ばれる幅の狭い浅瀬で繋がっており、日本奇岩百景にも登録されています。 ※海食崖:波の侵食によりできた崖のこと
【所在地】天草市天草町
【天草誕生のストーリー】第1章
きかいがうらのちそうとけいかんの写真

(36)鬼海ヶ浦の地層と景観(きかいがうらのちそうとけいかん)

この場所は国の名勝地や天草市の夕日八景に指定されています。7,500万年前に堆積した姫浦層群(ひめのうらそうぐん)と谷をつくる断層地形を挟んで約5,000万年前の白岳層(しらたけそう)、そしてそれに貫入した白い流紋岩(りゅうもんがん)など、地質と地質現象が美しい地形・風景をつくりました。 ※貫入岩:もともとあった岩石や地層に、地下からマグマが貫入して冷え固まったもの。
【所在地】天草市天草町
【天草誕生のストーリー】第3章
とみおかはんとうとさすとさしの写真

(38)富岡半島の砂州と砂嘴(とみおかはんとうとさすとさし)

富岡半島は、天草下島の西岸を北上する沿岸流が運ぶ砂礫(されき)によって志岐(しき)平野と繋がった陸繋島(りくけいとう)です。このようにできた地形を砂州といいます。繋がった後は、半島を回り込む沿岸流により、東側に礫が堆積し、鳥のくちばしのような形をした砂嘴と呼ばれる地形になりました。
【所在地】上天草市龍ヶ岳町
【天草誕生のストーリー】第4章